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    20109月にオリンパス講座第二回写真展が97日から開催されました。

    PhotoArtist 2010写真展  ギャラリー・ルデコ 3F(渋谷)

   「小湊鐵道で表現する十人十色の風景」

   大盛況の内に、無事に終了致しました。ありがとうございます。

 

journey_dm_F_240x165.jpg 第2回目となる8Jクラス写真展「Journey」が10月に開催されました。

 場所は、九段下にあるGallery CORSOです。

 

 大盛況の内に、無事に終了致しました。ありがとうございます。 

 

 

 

よろしければ、こちらの新しいURLへご変更下さい。

http://kiyo2011.blog.so-net.ne.jp

2011年を機会にblogを新装しました。「Kiyo's blog 2011をよろしくお願いいたします。

アートフィルターを使うということ。 [DSLR/E-30]

今日のお題は、E-30の最大の特徴にして、E-620に繋がるアートフィルターです。

オリンパス曰くは、かつてない表現力を備える機能だそうです。
アートフィルターは、撮影前に設定する6つのフィルタの選択に応じて、
カメラ内部で、撮影直後の最良の情報を利用することで、
内蔵するTruePicIII+画像処理エンジンが、頑張って画像処理を行ってくれる機能です。

次の6つのフィルターがあります。
◎ポップアート
色をカラフルで印象的に強調し、まさにポップ・アート感覚な作風に仕上げます。

◎ファンタジックフォーカス
柔らかいトーンの中で空気感を表現。美しく幻想的な作風に仕上げます。

◎デイドリーム
優しい光につつまれた心地よい浮遊感を表現。記憶の中の風景を写すような作風に仕上げます。

◎ライトトーン
シャドー部もハイライト部も柔らかく描写。上質で落ち着いた作風に仕上げます。

◎ラフモノクローム
モノクロ写真ならではの力強さ、荒々しさを表現。
テーマをより強調した作風に仕上げます。

◎トイフォト
まるで異空間に迷い込んだような秘密めいた雰囲気の作風に仕上げます。

欠点は、ポップアートを覗くと、処理に時間が掛かります。
特に、トイフォトは、1枚の処理に7秒くらいかかります。
将来の機種では、一瞬で終わると、もっと、撮影が楽しくなると思います。

また、E-30のもう1つの特徴であるマルチアスペクトと組み合わせると、
例えば、6:6の正方形のラフモノクローム写真とか、6:6の正方形のトイフォトとか、
16:9のパノラマサイズのデイドリームなど、今までにない写真を作成できます。

◎E-30ミニトリビア
なお、JPEG+RAWに設定して撮影すると、JPEGのみに、アートフィルターが適用されて、RAWには、元の素材の写真が記録されます。
同様に、RAWのみに設定して、一時的に、アートフィルターの撮影をすると、自動的に、JPEG+RAWでの記録となります。

肝心のアートフィルターについてですが、面白いです。
スタイルとしてのデジタルの便利さを否定したところに、このアートフィルターの面白さがあります。
アートフィルターのベースは、普通のプログラムAEです。
要するにPモードです。

一眼レフになれてくると、使わなくなるフルオート、その次に使用をためらうのがPモードだと思います。
もちろん、Pモードは、プログラムシフトの機能を使用することで、
絞り優先AE的にも、シャッター優先AE的にも利用できます。

プログラムAEは、その内蔵プログラムに従って、与えられた条件に最適として計算される
露出条件となるように絞りやシャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスを調整します。

一眼レフカメラに慣れてくると、徐々に使用しなくなるのは、このPモードの便利さと、
制限事項による撮す意思とは異なるところでの写真パラメータの決定に対する不満があると思います

しかし、一瞬のチャンスを逃さないスナップ撮影には、プロも、Pモードを使用される事が多いと聞きます。

その上で、アートフィルターは、このプログラムAEをベースにして、機能します。
少し、不便さが有るわけです。
◎特定の絞りを一定に保つには、プログラムシフトを利用しなければならない。
◎特定のシャッタースピードで撮影するには、プログラムシフトを利用しなければならない。
◎Pモード固有の制限事項(特定の項目は変更できない)を受け入れる必要があります。

そして、アートフィルターは、撮影後に設定する後処理はできません。
あくまでも、撮影前に、決定する必要があります。

そこで、重要なことは、「このフィルターで撮る」という覚悟です。
それは、ラフモノクロームかもしれません。
デイドリームかもしれません。
そして、ファンタジックフォーカスかもしれません。
しかし、撮るモノの意思として、『事前』に決定しなければなりません。

往々にして、撮りたいアートフィルターとは、ちょっと違う結果かもしれません。
しかし、このフィルターで良いんじゃないかと予想して、結果を楽しむというのも楽しいモノです。

予想通りに、決定的な写真が撮れるのも良いですし、意外と詰まらないというのもOKです。

数多くのアートフィルターでの撮影を通して、自分なりに、こういった背景・こういった被写体には、
このフィルターとこのフィルターが似合っていて、そのなかで、これで撮るというようになれれば
いいと思います。

今後、E-620とともに、圧倒的に増えてくるアートフィルター使用者の皆さんが、
うまく活用される事と、今から期待しております。




さて、昨日の速報にだしましたように、元旦の夜明け前に、何枚もの写真を撮りました。
その中に、同一アングルでのアートフィルターのテスト撮影があります。

全て、E-30+14-35mm F2.0 SWDによる撮影です。
ポップアート
X1013573_1000x750_ポップアート.jpg
ファンタジックフォーカス
X1013575_1000x750_ファンタジックフォーカス.jpg
デイドリーム
X1013576_1000x750_デイドリーム.jpg
ライトトーン
X1013577_1000x750_ライトトーン.jpg
ラフモノクローム
X1013578_1000x750_ラフ・モノクローム.jpg
トイフォト
X1013579_1000x750_トイフォト.jpg

如何でしょうか?
違いは、ハッキリ分かると思いますが、その使用感、使い道が思い浮かぶでしょうか?


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tomohiro

Kiyoさん、こんばんは。

Kiyoさんは、ご存知だと思いますが私は、このアートフィルターには最初否定的に
受け止めていました。こういう表現は、撮影後に自分のスタイルで行うべきだと。
しかし、最近になって撮影後に変えることと、表現スタイルを決めて撮ることは
たとえ結果が近いものであってもまったく違うものだということが判り始めました。

記事で仰られてますようにフィルターを決めてその仕上がりをイメージして
被写体や構図、アスペクト比を決めて撮影する。それは、そういう表現のフィルムで
撮影することと同じですよね。モノクロ写真は、最初からモノクロ設定で撮るのが
基本であるのと同じように。

そんなことを考えるとこの機能を搭載したOLYMPUSの志は非常に高いことと
思い始めました。撮って表現性を加えていくか、表現性を決めて撮影するか
どちらも正解だと思いますが、自分の撮影スタイルにどっちがマッチするか
一度チャレンジしてみてもいいかなと思い始めました。

最初、生意気なことを言って申し訳ありませんでした。
by tomohiro (2009-03-14 21:27) 

フォトン

私は当初、アートフィルターに否定的だったのですが、JPEGだけに適用されるということで、最近、見直しています。昔はよく絵画調とかに加工して遊びましたが、最近は面倒で殆ど行っていません。カメラ側で紹介されたようなフィルターが自動的にかかるのであれば、面白いな ! と思っております。
現在、JPEGも同時に記録しておりますが、閲覧用以外に殆ど利用していないので勿体ないですし・・・
確かにモノクロでも、後から加工するのと、最初から意識して撮るのでは、心構えも違いますね !
by フォトン (2009-03-14 21:44) 

ouichi

Kiyoさん、こんばんは。
同じ構図でアートフィルターの比較ってオリンパスのHPにも
ないんじゃないでしょうか。カタログにはありませんでしたね?
なるほど、その差がはっきりわかります。
事前にフィルターを決める覚悟にこの機能の醍醐味があります。
僕がこの機能を持ったら、一日、一つのフィルターと決めて
徹底的にチャレンジでして遊んでみたいな、と思います。
ラフモノクロームが一番惹かれますね。
最近、黒澤映画にハマっているというのも影響しています。

by ouichi (2009-03-14 21:46) 

ohkujiraT

Kiyoさん、こんばんは。
アートフィルターは、否定的ではありませんでしたが、実際はそのうち使わなくなるのではないか、と考えていました。
ただ、カタログや皆さんの作例を見ると、これは使うかもしれない、と思い直しました。特にマルチアスペクトと組み合わせると、今までにない表現が生まれそうな気がしてます。
by ohkujiraT (2009-03-15 00:51) 

kiyo

tomohiroさん、
最初に、E-30の新製品の説明書きを見たときには、私も同感でした。
多分、今現在、写真を撮り慣れている方であれば、当然、そう思うはずです。
それが、撮るということ、撮る楽しさ、思った通りに撮れないもどかしさといった、有る意味で、強制的に初心に返らさられるという面白い体験をします。
六本木でのE-30の紹介イベントであったFotoFesta 2008冬での実体験は、そういう意味でも、貴重でした。

E-30を買われた方、買っても良いかなと思った方、思いとどまったけれどE-620には、踏みとどまれなかった方の多くが、アートフィルターの存在に大きく動かされたと思います。

デジタル時代ならではの、後から何でもできることは、多分、ナンにもできないことと一緒だと思います。

世の中、えてして、ここでしかできないこと、事前にしかできないことだから、できることが多いと思います。

制約の中からこそ、生まれる芸術も多いと思います。
カメラの中に、それを再び注入した事が、今回のオリンパスの偉いところです。

フォトンさん、
上にも書きましたが、自由は、不自由と一緒です。
なんでもできるからって、なにかできるわけではないです。
商品陳列でも、同じようなモノを、沢山並べすぎると、人間は、選択できなくなるそうです。有る程度の選択肢で住む程度に抑えないと、ヒトは、選択することさえ、諦めてしまうようです。

同様に、PhotoShopなどで、後から、幾らでも修正できることは、事前に、限定的に、選択した方法だけで、撮影する事とは、決定的に違います。何よりも、撮るときの決意、意思が違います。

やはり、こう撮りたい、ああ撮りたいという意思が重要だと思います。
次のアートフィルターの進化は、高速化と、フィルターの種類の変化、フィルターの掛け具合の調整でしょうか?
これも、事前にしか、設定できない方が良いと思います。

ouichiさん、
ありがとうございます。
そう言われると、おっしゃる通りですね。

確かに、同じ構図で、全てのフィルターを並べた写真は見たこと無いですね。

オリンパスにこういうのもやるように言ってみますか。(笑い。
おっしゃる通りで、カメラは、武士の刀。
アートフィルターは、武器の種類の変更だと思います。
短刀なのか、両刃なのか、長いのか、短いのか、あるいは、槍か。

少し、撮り続けると、フィルムへの回帰や、モノクロへの憧れが、出てきますね。
黒沢作品の多くが、白黒への拘りを持っていたと思います。
写真にも、拘りが欲しいですよね。

ohkujiraTさん、
書き込みありがとうございます。
アートフィルターは、新しい一眼レフの潮流の始まりという気がします。

オリンパスが始めたゴミ取り機構も、ほぼ全てのメーカーの一眼レフに採用されるようになりました。
きっと、各社各様のデジタルフィルター処理が、載ってくるようになると思います。

その時に、事前と事後の両方をつけたPentax Kmと、事前設定しかできないオリンパスの差が出てくると思います。
便利さは、決して撮る楽しさを生みません。

アートフィルターこそが、先々の礎になる気がします。

by kiyo (2009-03-15 10:46) 

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