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    20109月にオリンパス講座第二回写真展が97日から開催されました。

    PhotoArtist 2010写真展  ギャラリー・ルデコ 3F(渋谷)

   「小湊鐵道で表現する十人十色の風景」

   大盛況の内に、無事に終了致しました。ありがとうございます。

 

journey_dm_F_240x165.jpg 第2回目となる8Jクラス写真展「Journey」が10月に開催されました。

 場所は、九段下にあるGallery CORSOです。

 

 大盛況の内に、無事に終了致しました。ありがとうございます。 

 

 

 

よろしければ、こちらの新しいURLへご変更下さい。

http://kiyo2011.blog.so-net.ne.jp

2011年を機会にblogを新装しました。「Kiyo's blog 2011をよろしくお願いいたします。

14-35mm F2.0SWDレンズと被写界深度。 [DSLR/14-35mm SWD]

オリンパスのED14-35mm F2.0 SWDレンズのサイトには、色々な仕様(スペック)や情報と共に、レンズの性能を顕すレンズ構成図MTFチャートと、レンズの被写界深度表が載っています。

14_35mm_F2_SWD.jpg
ここには、被写界深度とは、
「ある距離の被写体にピントを合わせた時、その被写体の前後にもボケが認められず、
 ピントが合っていると認められる範囲があります。
 この被写体の前後の、実用的にピントが合っている範囲を被写界深度と言います。
 被写界深度は前後同じではなく、ピントを合わせた被写体の手前側は浅く、後方は深くなります。
 また、レンズの焦点距離が短い(広角レンズ)ほど、撮影距離が長いほど、
 またレンズを絞り込むほど深くなります。」とあります。

そこで、今回は、この被写界深度に注目してみます。

単焦点レンズや、大口径レンズでは、通常のズームレンズと比較して、明るいF値が得られますが、同時に、非常に浅い被写界深度となっています。

フォーサーズですと、Summilux 25mm F1.4や、50mm F2.0、150mm F2.0、300mm F2.8などが、大口径単焦点レンズの代表です。
また、7-14mm F4、14-35mm F2.0 SWD、35-100mm F2.0、90-250mm F2.8といったSuper High Grade(松)レンズのズームレンズが、大口径ズームレンズの代表です。

これらのレンズは、実際には、フォーサーズの画像素子からすれば、過剰スペックの非常に光を奢ったレンズとなっています。結果として、フォーサーズらしからぬ画像・画質の写真を撮影出来ていると思われます。

レンズの被写界深度表を見てみますと、このレンズの被写界深度の浅さがよく分かります。
簡単に、広角端14mmを例にしてみると、
焦点距離1.0mでは、絞りF16以上に絞らないとパンフォーカスになりません。
同様に、焦点距離2.0mでは、やっと、絞りF8.0でパンフォーカスになります。
同様に、焦点距離3.0mでは、絞りF5.6でパンフォーカスになります。
同様に、焦点距離5.0mでは、絞りF2.8でパンフォーカスになります。

逆に、かなり寄った場合、
焦点距離35cmにおいて、絞りF2.0では、+/-8mmという薄い被写界深度となります。
焦点距離35cmにおいて、絞りF2.8では、+/-11.5mmという被写界深度となります。
焦点距離35cmにおいて、絞りF4.0では、+/-16mmという被写界深度となります。
焦点距離35cmにおいて、絞りF5.6では、+/-22.5mmという被写界深度となります。
焦点距離35cmにおいて、絞りF8.0では、+/-32mmという被写界深度となります。

同様に、望遠端35mmを例にしてみると、
焦点距離5.0mでは、絞りF16以上に絞らないとパンフォーカスになりません。
同様に、焦点距離∞では、絞り2.0でパンフォーカスになります。
(ここでは、フォーカスの遠方側が、∞になるケースをパンフォーカスと称します)

逆に、かなり寄った場合、
焦点距離35cmにおいて、絞りF2.0では、+/-2mmという至極薄い被写界深度となります。
焦点距離35cmにおいて、絞りF2.8では、+/-3mmという至極薄い被写界深度となります。
焦点距離35cmにおいて、絞りF4.0では、+/-4.5mmという至極薄い被写界深度となります。
焦点距離35cmにおいて、絞りF5.6では、+/-6.5mmという至極薄い被写界深度となります。
焦点距離35cmにおいて、絞りF8.0では、+/-9mmという至極薄い被写界深度となります。

広角端焦点距離 : 14mm
  撮影距離(メートル)※            焦点距離
   0.350.40.50.71.02.03.05.0
絞り値 20.342 ~
0.358
0.388 ~
0.413
0.479 ~
0.524
0.651 ~
0.759
0.890 ~
1.147
1.554 ~
2.854
2.068 ~
5.667
2.811 ~
26.851
6.094 ~
2.80.339 ~
0.362
0.384 ~
0.418
0.471 ~
0.534
0.634 ~
0.786
0.855 ~
1.219
1.434 ~
3.440
1.852 ~
8.785
2.414 ~
4.431 ~
40.335 ~
0.367
0.378 ~
0.426
0.461 ~
0.550
0.611 ~
0.829
0.808 ~
1.346
1.289 ~
4.988
1.608 ~
52.495
2.003 ~
3.174 ~
5.60.330 ~
0.375
0.370 ~
0.438
0.447 ~
0.575
0.582 ~
0.902
0.751 ~
1.586
1.132 ~
14.619
1.361 ~
1.623 ~
2.283 ~
80.323 ~
0.387
0.360 ~
0.457
0.429 ~
0.616
0.547 ~
1.035
0.686 ~
2.150
0.971 ~
1.126 ~
1.291 ~
1.655 ~
110.313 ~
0.406
0.347 ~
0.489
0.407 ~
0.690
0.505 ~
1.328
0.614 ~
4.614
0.815 ~
0.915 ~
1.014 ~
1.210 ~
160.301 ~
0.439
0.330 ~
0.547
0.381 ~
0.842
0.459 ~
2.344
0.539 ~
0.674 ~
0.734 ~
0.791 ~
0.895 ~
220.287 ~
0.502
0.311 ~
0.669
0.352 ~
1.288
0.410 ~
0.466 ~
0.551 ~
0.586 ~
0.618 ~
0.672 ~

中間焦点距離  : 22mm
  撮影距離(メートル)※             焦点距離
   0.350.40.50.71.02.03.05.0
絞り値 20.346 ~
0.354
0.394 ~
0.406
0.490 ~
0.511
0.677 ~
0.725
0.948 ~
1.059
1.778 ~
2.291
2.510 ~
3.743
3.743 ~
7.593
14.219 ~
2.80.344 ~
0.356
0.392 ~
0.409
0.486 ~
0.515
0.668 ~
0.736
0.929 ~
1.084
1.705 ~
2.429
2.362 ~
4.145
3.414 ~
9.530
10.283 ~
40.342 ~
0.358
0.389 ~
0.412
0.480 ~
0.522
0.656 ~
0.752
0.903 ~
1.124
1.609 ~
2.670
2.174 ~
4.937
3.024 ~
15.390
7.310 ~
5.60.339 ~
0.362
0.384 ~
0.418
0.473 ~
0.532
0.640 ~
0.776
0.869 ~
1.187
1.490 ~
3.113
1.956 ~
6.801
2.606 ~
131.172
5.201 ~
80.335 ~
0.367
0.378 ~
0.426
0.462 ~
0.547
0.618 ~
0.814
0.826 ~
1.289
1.352 ~
4.082
1.716 ~
14.822
2.187 ~
3.715 ~
110.329 ~
0.375
0.370 ~
0.438
0.449 ~
0.570
0.591 ~
0.876
0.772 ~
1.473
1.198 ~
7.432
1.468 ~
1.789 ~
2.663 ~
160.322 ~
0.388
0.360 ~
0.456
0.431 ~
0.607
0.556 ~
0.984
0.709 ~
1.860
1.036 ~
1.224 ~
1.431 ~
1.917 ~
220.312 ~
0.407
0.346 ~
0.487
0.410 ~
0.672
0.516 ~
1.204
0.638 ~
3.042
0.876 ~
0.999 ~
1.126 ~
1.391 ~

望遠端焦点距離 : 35mm
  撮影距離(メートル)※             焦点距離
  0.350.40.50.71.02.03.05.0
絞り値 20.348 ~
0.352
0.397 ~
0.403
0.495 ~
0.505
0.689 ~
0.712
0.976 ~
1.026
1.898 ~
2.114
2.771 ~
3.272
4.385 ~
5.821
34.635 ~
2.80.347 ~
0.353
0.396 ~
0.405
0.493 ~
0.508
0.684 ~
0.716
0.967 ~
1.036
1.862 ~
2.162
2.692 ~
3.391
4.186 ~
6.218
24.993 ~
40.346 ~
0.355
0.394 ~
0.406
0.490 ~
0.511
0.678 ~
0.723
0.954 ~
1.052
1.810 ~
2.237
2.583 ~
3.585
3.923 ~
6.919
17.711 ~
5.60.344 ~
0.357
0.391 ~
0.409
0.486 ~
0.516
0.670 ~
0.734
0.936 ~
1.075
1.742 ~
2.354
2.443 ~
3.903
3.604 ~
8.242
12.545 ~
80.341 ~
0.359
0.388 ~
0.413
0.480 ~
0.522
0.658 ~
0.749
0.912 ~
1.110
1.654 ~
2.542
2.271 ~
4.465
3.234 ~
11.306
8.903 ~
110.338 ~
0.364
0.383 ~
0.419
0.472 ~
0.532
0.642 ~
0.771
0.880 ~
1.164
1.546 ~
2.869
2.066 ~
5.618
2.828 ~
24.053
6.326 ~
160.333 ~
0.370
0.377 ~
0.427
0.462 ~
0.547
0.621 ~
0.806
0.839 ~
1.250
1.415 ~
3.517
1.834 ~
8.914
2.404 ~
4.500 ~
220.327 ~
0.379
0.368 ~
0.440
0.448 ~
0.571
0.595 ~
0.862
0.788 ~
1.400
1.266 ~
5.203
1.586 ~
56.588
1.988 ~
3.210 ~

ここから分かるのは、MFではかなり困難な被写界深度の浅さといいますか薄さです。
大きくボカそうと、35mm側の開放F2.0で撮影すると、
焦点距離1.0mで、-2.4cm〜+-2.6cmの間という薄い被写界深度となります。
焦点距離2.0mで、-10.2cm〜+11.4cmの間という薄い被写界深度となります。
焦点距離3.0mで、-22.9cm〜+-27.2cmの間という薄い被写界深度となります。
焦点距離5.0mで、-61.5cm〜+-82.1cmの間という薄い被写界深度となります。
○簡単に言うと、35mm側の開放F2.0焦点距離1.0mで撮影した場合、
ピントの合う範囲は、-2.4cm〜+-2.6cmの間=約5cmの厚みしかありません。

○同様に、35mm側の開放F2.0焦点距離35cmの最短撮影距離で撮影した場合、
ピントの合う範囲は、-2mm〜+-2mmの間=4mmの厚みしかありません。
この場合は、本当に薄皮一枚程度しかピントの厚みがありません。

何が言いたいかと言えば、希望する被写体全部、あるいは、その一部が、このピントの範囲に入らないと希望するキレイな撮影は出来ないと言うことです。

一つには、希望する場所に上手くフォーカス位置をとれるかです。
MFの場合は、非常に難しそうです。
ただし、E-3、E-30を使用されて言う方には、優秀なS-AFの精度があります。
11点AFで適当にオートフォーカスするのではなくて、
(11点の中から)自分の選んだAFポイント1点での撮影を心がける事で、
かなり近い精度での撮影が可能です。
さらに、追い込む場合には、E-3の巨大なファインダーや、液晶画面のLiveViewでの
5倍〜10倍の拡大表示が活きてきます。
そのぐらい、シビアなピント位置調整が必要だという事です。

もう一つは、上記の被写界深度表からも分かるとおり、焦点距離と、被写体までの距離によって、ピントの厚みが決定されていますので、適切な焦点距離と、適切な被写体までの距離を選ぶ事で、被写体を被写界深度内に保つことです。

次回は、14-35mm F2.0SWDの露出について=明るいレンズの露出の難しさをテーマにしてみたいと思います。
もし、記事を読まれて、私は、こう考えるとか、このレンズの使い方、習得の仕方をお教え頂けると幸いです。

今日の写真は、すこし戻って、2月14にに撮影してきた梅林公園からです。

梅林公園で見かけたサナギ。
これは、E-30+EC-14+50-200mm SWD(283mm)です。
14-35mmでなくて申し訳ありません。
X2147807_960x1280.jpg
梅林公園の紅梅。
こちらは、E-30+14-35mm F2.0 SWD(絞りF2.0:焦点距離35mm)
X2148076_1280x960.jpg
ニホンスイセンのアップと、背景の丸ボケ。
こちらは、E-30+14-35mm F2.0 SWD(絞りF4.0:焦点距離35mm)
X2148202_960x1280.jpg

写真の続きです。

こちらは、先日の飛鳥山公園から、ラフ・モノクロームコレクションです。
すべて、E30+14-35mm F2.0 SWDでの撮影です。
X2229155_1024x768.jpg
D51プレート。
X2229158_1024x768.jpg
運転席横からの眺め。
X2229161_1024x768.jpg
操縦室。
X2229162_1024x768.jpg
水蒸気の圧力計ですね。
X2229165_768x1024.jpg
操作レバーですね。
X2229166_768x1024.jpg
後から動輪を。
X2229172_1024x768.jpg
前から車輪を。
X2229175_1024x768.jpg
一番前の前車輪とピストン。
X2229179_768x1024.jpg





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コメント 2

came_life

なるほど!@@
キチンとレンズの性質・性能を把握することでより撮影の質を向上させるんだあ〜!
と、お勉強させていただきました!^_^v
ボケをコントロールされてるお写真お見事ですね〜
アートフィルタの使い方も参考になりました!!
by came_life (2009-03-03 10:47) 

kiyo

came_lifeさん、
コメントありがとうございます。
いえいえ、雑文をお読み頂き、痛み入ります。

この1本はというレンズの性能・個性は、把握していないと、
使うと言うよりも、振り回されてしまう気がするので、大変です。

アートフィルターも、使わないと詰まらないと言いますか、
使えないと厳しいと思うようになりました。



by kiyo (2009-03-03 23:32) 

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